手元にある「ドミニアへの招待」の広告コーナーを見ていると、
当時はもしかしたら今以上に競合がひしめく戦国時代であったにもかかわらず
でもノスタルジックな牧歌的雰囲気に満たされている。雑誌の発行は1997年。

※あーデュエリストジャパン1と2が無いので「参考文献」として欲しいっす。

なにしろあらゆるカード、ホビーショップの広告が
・ヴィジョンズあります!
・ミラージュあります!
・アライアンスプレ値無し!
・5版○○円!テンペスト○○円!ウェザーライト○○円!

シングルに触れるショップさんも少しはありますが、基本的に「未開封あります」アピールしかないんだよねぇ・・・、もちろん「定価」な!しかも今より問屋価格が安かった時代(推定60-70%?不明)。

このミラージュからテンペスト時代は私もまだマジックに触れてない時期、しかもネットの無い時代。冒頭の雑誌の某有名プレイヤーのコラムの通りマジックは遊びであり「対戦の度に知らないカードに当たる」リアル遊戯王時代であり、新しい情報にたどり着くことが「冒険」であった・・・らしい。

そんな上記定価でパック売って、シングルの価格もなんかアバウトでなんとなく儲かった第一次カードショップ乱立時代の伝説は何かと耳にします。



時代は18年後の2015年。

BOXは競争の結果?ほぼ利益0ほぼ原価で売るのが当然視されるようになり、以前に比べてシングルが前提となり、お店の負担は急激に増えた(らしい)。
※オイラはもともとシングル前提スタートなので、昔からお店をやられていた方の意見として伺ったものです。

ネットによってあらゆる情報は共有化され(ホントかなー!?嘘じゃね?とかたまに思うけど)、人気カードと不人気カードの格差は露骨になりスタンダードは この10年ひたすら値下がりを続けてました。新しくゲームを始める方にとって、ヴリンとギデオンさえスルーすればほとんどの必須カードがコモン10円からレアはほとんど10-50円。ダメランですらヤフオクで4枚80円とかで買える時代。あとはワンコインでサイを買ってOK!フェッチとかはそんなもの最初は無くてよくね?(←暴言)。かつての時のらせん時代はトップレアこそ3000円程度でしたが、コモンアンコモンが少しでも有用であれば100-300円で取引されていた記録が残っています。現在は「MTGが値上がりした」のではなく「トップレアにそのセットのあらゆる割が集中しすぎて高すぎる」んじゃないかなー、と解釈してます。
そして最後の定価売りの聖域であった「サプライ品」も価格競争の波が来ているようです。

・・・いつこの業界が「未開封製品とサプライ品で最低限の家賃と一人分の人件費」をまかなえる時代になるんだろうね?

ENNDALGAMESはシングルの販売で成長して参りましたが、前提としては
「カードショップは利益をより出したければシングルを扱うのはオプションであってもいいけど、ボーダーラインとして公式製品その他の販売で生きられないようなら業界に未来は無い」と思っています。なぜってアナログゲームなんだから各地域にコアとなるお店が必要だからです。

(中略)

でも今年はデュエルスペースの有料化が議論されるなど、お店とお客様双方で次の時代に向けた動きも見られます。

※ENNDALGAMESでもカードゲーム以外の用途のためにテーブル貸し出しやってますよ^^

本年はおかけさまで2015年は調布への店舗移転と、サイトの移転の2大イベントを無事消化することができました。誠にありがとうございました。

さらに人材も充実した今、長らく計画していた「ほぼMTG専門店からの脱却(調布はカードショップ1つなので、デュエマとかポケモンとかけっこー問い合わせあるんです)」「地域に根付いた愛されるお店」「カードゲーム普及の助けとなる文化の発信地」に向けて2016年はスタッフ一同がんばって参ります。
トレーディングカードという文化がある限り、ENNDALGAMESはどんな時代においてもお客様にサービスを続けられる企業体であるよう邁進して参りますので今後ともよろしくお願いいたします。

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